自分が思い描いていた夢を諦めていませんか?
「夢を追うことの大切さ」を、シンプルに、そして真っ直ぐに突きつけてくれる本です。
死ぬときに後悔したくない生き方をしたいなら読むべき1冊です。
世間の常識は言いますよね…「夢なんか追っても意味はない」
大人たちは分かったような顔をして言いますよね…「現実を見ろ」
「夢というのは、”叶わぬ夢”だから美しい」なんて詩人的なことを言って、夢を諦めた自分を必死に肯定化していませんか?
全てを投げ出して自分の夢に真っ直ぐな人を見て、「家庭があるし世間体だってあるから、自分にはできないよ」なんて夢を追わない言い訳ばかり言っていませんか?
「世の中は、夢を追いかけることを阻む”何か”で溢れている」と感じますよね。
”何か”の正体はよく分かりませんが、”常識”というか”空気感”というか”同調圧力”というか…
よく考えてみれば、それはそうだと思います。
だって、自分の夢を諦め、自分の本当の気持ちに蓋をし、やりたくない・見たくもない目の前の現実に否応なく従っている大人たちがこの世の中に溢れているのですから。
夢を諦めた人たちが作り上げてきたものが”世間の常識”となるわけですから。
夢は叶わない。夢を追っても意味はない…果たして本当にそうでしょうか?
みなさんはこの有名な言葉も知っているはずです。
諦めたらそこで試合終了ですよ
現実に疲れ、諦め、心が荒んでしまった僕たちに、夢の追うことの大切さを再認識させてくれるのが「アルケミスト 夢を旅した少年」(パウロ・コエーリョ著)という小説です。
本書は世界で5番目に読まれている本です。
それだけ世界中の人々に支持され、多くの人々に夢と希望を与えてきた本です。
本書を読んで、もう一度だけ自分の夢と向き合って見ませんか?
アルケミスト 夢を旅した少年
著者:パウロ・コエーリョ
出版社:KADOKAWA
ページ数:208
発売日:1997/2/21
- 「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー427週!
- 81カ国語に翻訳!
- 全世界8500万部の大ベストセラー!
著者について
1分要約
5分解説
①多くの人に読まれ過ぎている!
世界で5番目に読まれている本。中山美穂や戸田恵梨香、森山未來など多くの著名人から絶大な支持を受けている。その人気は、サン・テグジュペリ『星の王子さま』に並び評されるほど。
本書は、81か国語に翻訳され世界で8500万部も売れる大ベストセラーです。
発行部数は世界で5番目!!
恥ずかしながら、僕はこの本の存在を知りませんでした。
聞いたこともありませんでした。
多くの著名人からも絶大な支持を受けています。
森山未來さんは、自己紹介代わりとして『アルケミスト』をプレゼントすることも多いようです。
サカナクションのボーカル・山口一郎さんもラジオで次のようにおすすめしています。
自分に起きている嫌なこととか、壁になりうるものも、全部は未来の善作用のために起きている反応なんだって考え方になれたんだよね。その瞬間瞬間で苦しい時は苦しいんだけど……当たり前のことを今から言うけど、それって、遠い未来から振り返った時には過去になっているわけじゃん。それが自分の未来の状況のプラスになっているはずだって思うことって大事なんだなって。それを思い出させてくれた本なんですよね。だから、10代の方もそうだし、学生で就職に悩んでいる人とか、職場で辛い思いをして転職を考えている人とか、何かこの本はヒントになるんじゃないかと思います。
「読書の秋!サカナクション・山口一郎、おすすめの本10冊!」より
多くの著名人に支持されるということは、つまり、自分の夢を達成した人に支持されるということ。それだけ「夢を達成するのに必要な考え方」が本書に秘められているということだと思います。
何と言っても、世界で5番目に読まれている本ですよ。
読書好きとして、二児の父親として、ビジネスマンとしても読まないわけにはいきません。
②本書が売れるまで
1988年ポルトガル語で出版するも、たった2冊売れるまでに半年もかかった。その後、徐々に売れていき大人気ベストセラーに。あらゆる言語に翻訳され、日本語版は94年出版。
一冊ずつゆっくりゆっくり売れていき、今や世界で5番目に読まれている本になっているというのがすごいですね。
[パウロ・コエーリョからのメッセージ]
『アルケミスト』を書いたとき、ぼくは存在理由を理解しようとしていたんだ。哲学的な約束をつくるのではなく、ぼくの魂の中に存在していた少年と語ろうと決めた。驚いたことに、この少年は世界中の数百万の人たちのなかで生きているんだ。この本で、ぼくは、答えがない質問を読者とシェアしたいんだ。それは、人生を素晴らしい冒険へと変えてくれる。
③どういう本なのか?
羊飼いの少年サンチャゴが、現状を抜け出して(=羊を全て売り払って)、「彼を待つ宝がピラミッドの下に隠されている」という夢を信じて旅に出る。さまざまな困難に合い挫折をしながらも、色々な人との出会いや錬金術師(アルケミスト)の教えの中から人生の知恵を学んでいく話。
冒頭から予言めいたことを言い出す”王様”が出てきて「大いなる魂」とか「お前が何かを望む時には宇宙全体が協力してくれるよ」とか言い出すので、そのスピリチュアルな世界観に一瞬戸惑うかもしれません。
ですが、読み終えた時には神秘的な世界に何故か魅了されてしまいます。
本書は少年漫画のような単なる少年の成長物語ではありません。
僕は、終盤で「大いなる魂」と繋がって風を巻き起こすことができるようになる超人的な主人公には最後まで感情移入できませんでした。笑
「彼を待つ宝がピラミッドの下に隠されている」という他人から見たら無謀とも思えるような自分の夢に向かって旅をしている主人公に対し、旅の途中で出会う人々はみんな常識に縛られている人間なんです。
読者は、「旅の途中で出会う常識に縛られた人=夢を諦めてきた人」に感情移入をしてしまい、主人公や錬金術師の言葉にハッとさせられるのです。
ストーリーの後半ですが、主人公の少年サンチャゴが錬金術師と一緒にピラミッド目指して砂漠を歩いている時、武装集団に呼び止められる場面があります。
武装集団の男が、錬金術師の持ち物の中にある「液体の入った小さなガラスのフラスコ」と「黄色いガラスの玉」を見つけて「これはなんだ?」と尋ねます。
「それは、賢者の石と不老不死の霊薬だ。錬金術師の大いなる作業だよ。その不老不死の霊薬を飲んだものは、二度と再び病気になることはない。また、その石のひとかけは、どんな金属でも金に変えるのだ」
武装集団は声を立てて笑い、その答えを面白がって主人公の少年と錬金術師をそのまま旅を続ける許しを与えました。
主人公の少年は、なんのためにあんなことを言ったのか錬金術師に問います。
「お前に、人生で最も単純なレッスンを教えるためだ。お前が自分のうちに素晴らしい宝物を持っていて、そのことを他の人に話したとしても、めったに信じてもらえないものなのだよ。
他人に信じてもらえなくても、まっすぐ自分の夢を追う主人公と錬金術師の強さにハッとさせられます。
そして、武装集団のように、”自分の夢を諦め、人の夢を笑うような”人間になってはいけないと思いました。
④何が学べるのか?
- 行動や選択の指針にすべきなのは自分の「心の声」と「前兆」。でも、これは曇りやすいものなので、「心の声」に耳を傾けたり「前兆」に素直に従うことを常に意識しなければならない。
- 傷つくことを恐れることは、実際に傷つくよりも辛いもの。夢の実現を不可能にする唯一のことは、「失敗をするのではないか」という恐れだ。
本書では、本当に多くの”より良く生きるヒント”が散りばめられていますので、ポイントを絞るのは非常に難しいのですが、要約サイトなどを一通り見ると、大抵、次の2つは必ず紹介されているように思います。
自分の「心の声」と「前兆」従え
どうやって未来を推測するのかだって? それは現在現われている前兆をもとに見るのだ。
本書より
もしおまえが、現在によく注意していれば、おまえは現在をもっと良くすることができる。そして、おまえが現在を良くしさえすれば、将来起こってくることも良くなるのだ。未来のことなど忘れてしまいなさい。
本書より
宝物を見つけるためには、前兆に従って行かなくてはならない。神様は誰にでも行く道を用意していて下さるものだ。神様がおまえのために残してくれた前兆を、読んでゆくだけでいいのだ。
本書より
おまえは常に、自分が何を欲しているか知らなくてはならない。
「結局、人は自分の運命より、他人がどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ。不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、彼らに思い込ませるのだ」
本書より
自分の心の声に従うことの大切さは、スティーブ・ジョブズも「他人の人生を生きるな」という強い言葉でメッセージをくれています。
失敗を恐れるな
もし、自分の運命を生きてさえいれば、知る必要のあるすべてのことを、人は知っている。しかし夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ。
本書より
人は、自分の一番大切な夢を追求するのがこわいのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。永遠に去ってゆく恋人や、楽しいはずだったのにそうならなかった時のことや、見つかったかもしれないのに永久に砂に埋もれた宝物のことなどを考えただけで、人の心はこわくてたまりません。なぜなら、こうしたことが本当に起こると、非常に傷つくからです。
本書より
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」
本書より
何回読んでも、読むたびに新たな気づきが出てきますし、何度も背中を押してくれる素晴らしい本です。
さいごに
小説なので非常に読みやすい本になっています。
2〜3時間くらいで読めるのではないでしょうか。
生きていく上で大切な言葉があちこちに散りばめられています。
何回読んでも、読むたびに新たな気づきが出てきますし、何度も背中を押してくれる素晴らしい本です。
将来、自分の子供が大きくなったら、子供にもにも読んでほしい本です。
夢を追求してる時は、心は決して傷つかない
本書より
アルケミスト 夢を旅した少年
著者:パウロ・コエーリョ
出版社:KADOKAWA
ページ数:208
発売日:1997/2/21
- 「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー427週!
- 81カ国語に翻訳!
- 全世界8500万部の大ベストセラー!
ONE PIECE感動名場面のDr.ヒルルクのように「まったく良い人生だった!!!!」と思える後悔のない生き方をしていきたいですね。
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最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。ではまた。
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