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【要約】スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ@スタンフォード大卒業式

本のチカラ
この記事は約17分で読めます。
こんな人におすすめ
  • 今のキャリアに漠然とした不安を抱いている人
  • 自分の将来に悩んでいる人
  • 今の自分に自信が持てない人
もりひろ
もりひろ

僕は、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行った祝辞スピーチを見て、

ただただ感動、人生観がぐるっと180度変わりました!

\もっと深く知りたい人におすすめの本/

  • CDとテキスト付き
  • テキストは英字と日本語訳の両方を楽しめる
  • 他のジョブズのプレゼンも楽しめる
  • 純粋にスピーチを楽しむもヨシ、英語学習に使うもヨシ
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スピーチの概略

概要
  • 2005年6月スタンフォード大卒業式での祝辞。
  • 珍しいタイプのすい臓癌から奇跡的に生還した直後のジョブズ。
  • スピーチは「3つの体験談」「最後に1つ」で構成。
  • ジョブズが最も伝えたかった内容は「最後に1つ」の部分
スピーチの構成
【3つの体験談】
  • 点と点をつなげること
    “connecting the dots. “
  • 愛と喪失
    “love and loss.”

  • “death.”
【最後に1つ】
  • Stay hungry . Stay foolish.

体験談① 点と点をつなげる〜目の前のことに集中〜

「私は大学を6か月で中退した」という驚きの内容でスピーチが始まります。

それが「振り返ってみると最善の決断だった」と言い切るのです。

「大学中退が最善だった」と言い切る理由は何なのか?

この「大学中退」「カリグラフィ」「マッキントッシュ」という3つの点がつながった(Connecting dots)ことで、パソコンが現在のような美しい活字フォントを備えることができました。

もりひろ
もりひろ

だから、振り返ってみると大学を辞めたことは最善の決断だったということですね。

もちろんジョブズ自身も、大学を辞めた時やカリグラフィを学んでいる時に将来何に役立つのかは分かっていたわけではありません。

ポイントは「後から振り返った時にはっきり見えてきた」ということです。

お気に入りフレーズ

将来を見据えて点と点を結びつけることはできません。振り返って見たときにしか、点と点を結びつけることはできないのです。

だからこそ、点と点がとにかくも将来つながることを信じなければなりません。なぜなら、将来つながると信じることは、将来つながると信じることは、あなたに、自身の心に従う自信をもたらすからです。

たとえそれが、あなたを多くの人が通る道から外れる道へ導くとしても。それが大きな違いを作り出すのです

もりひろ
もりひろ

自分の信じた道を自信を持って進んでいけたらかっこいいですよね。

体験談② 愛と喪失〜好きなことを見つける〜

もりひろ
もりひろ

驚くことに、ジョブズは、30歳の時、将来ビジョンの違いなどから、自分が作ったAPPLE社を一度追い出されています。

しかし「自分の仕事をまだ愛している」ということに気付いたジョブズは再出発を決意。

その後の5年間で、NeXTという会社とPixar(トイストーリーで有名)という会社を設立しました。

するとなんとAPPLE がNeXTを買収し、ジョブズはAPPLEに返り咲きました。

NeXTで開発した技術がAPPLE復活の中心になったのです。

私は幸運なことに、人生の早い時期に自分のやりたいことを見つけました」とジョブズは言います。

「時として人生は、頭をレンガで殴られるような事態に見舞わられます。信念を失わないでください。
私が続けてこれたのは、自分がやっていることを好きだったという、たったそれだけのことです。」

お気に入りフレーズ

仕事は皆さんの人生の大部分を占めます。本当に自分の気持ちが満たされる唯一の道は、皆さんが素晴らしいと信じる仕事をすることにあるのです。

そして素晴らしい仕事をする唯一の道は、あなたがしていることを愛することです。

もし未だにあたながそれを見つけていないのでしたら、探し続けてください。立ち止まらないでください

もりひろ
もりひろ

僕は、未だに探し続けています…
So keep looking.Don’t settle.

体験談③ 死〜他人の人生を生きて無駄にするな〜

ジョブズはこの祝辞の一年前に、すい臓癌で余命半年と宣告されましたが、幸いにも奇跡的に治療で治せる非常に稀なタイプの癌でした。

もりひろ
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「死」に直面したからこそ、単なる知識としてではなく確信を持って伝えてくれた至極のメッセージです。

毎日鏡の前で「今日が最期の日だとしたら?」と問い続ける

有名な話ですが、ジョブズは17歳からずっと、毎日鏡の前で次のことを自問自答する習慣を持ってました。

「もしも、今日が私の人生最期の日だとしたら、今日私が今からやろうとすることをしたいと思うだろうか」

そして、何日もその答えが「No」であるならば、行動を変えるべきだと断言します。

「死」を意識することは、重大な選択をするための重要なツール

自分がやがて死ぬという意識を持つことは、自分の人生で重大な選択をするために助けとなります。

なぜなら、ほとんどすべての事柄(周囲からの期待、自分の誇り、屈辱・挫折への恐れなど)は、死に臨んだ時には消えてしまうからです。

もりひろ
もりひろ

確かに、恥も見栄も死の前では無意味ですよね。

死を意識することで、真に大切なものだけが残ります。

自分の心に従わない理由など、どこにもないのです。

「死」は生き物の最高の発明

死とは、古きを取り除き、”新しき”へ道を切り開くこと。生き物の変革を仲介する、まさに最高の発明なのです。」

「まさしく今、卒業生は、その”新しき”だが、しかし、そう遠くない将来、”古き”となり取り除かれる。」

という身も蓋もないことをジョブズは語ります。

つまり、ここから何が言いたいかというと

「あなた方の時間には限りがある。だから、他人の人生を生きることで無駄にするな」

ということです。

もりひろ
もりひろ

常識に縛られることも、まさに他人の人生を生きることですよね。

いや〜、耳が痛いです…

お気に入りフレーズ

他人の意見の雑音で、あなた自身の内なる声がかき消される事のないようにしてください。

そして、最も重要な事ですが、あなたの心と直感に従う勇気を持ってください。

あなたの心と直感は、自分の好きなことを知っています。だから、それ以外のことは、すべて二の次でいいのです。

ローマ五賢帝時代の哲人皇帝マルクス・アウレリウスも『自省録』の中で、「毎日を最後の日のように、今を生きる」ことの重要性を語っています。

人間は、過去や未来を生きることはできません。

各人は今だけを生き、かつそれだけを失う。

自省録12巻26章

すべての行為を生の最後の行為のように行う。

自省録2巻5章

お前がこんな目に遭うのは当然だ。今日善くなるよりも、明日善くなろうとしているからだ。

自省録8巻22章

人格の完全とは毎日を最後の日のように過ごし、激することなく、無気力にもならず、偽善をしないこと。

自省録7巻69章

死を眼前に置くことの重要性は、マルクス・アウレリウスと同じく代表的なストア哲学者であるエピクテトスも言っています。

最後に1つ〜Stay hungry. Stay foolish.〜

1970年代半ば、ホール・アース・カタログという本の最終号が刊行されました。

ちょうどジョブズが目の前の卒業生たちと同じ年齢の時です。

最終号の裏表紙には次の言葉が書かれていました。

“Stay hungry.Stay foolish.”

僕個人的には、このフレーズは英語のままがかっこいいと思いますが、日本語にするのであれば「貪欲であれ、愚直であれ」という感じでしょうか。

ジョブズはこの言葉を3回も繰り返します。

つまりジョブズが最も伝えたいことだということです。

“Stay hungry.Stay foolish.”

ジョブズ自身も、常にこうありたいと願ってきました。

そして最後に、卒業生にこう語りかけるのです。

「そして、今、あなた方が卒業して新生活を迎えるにあたり、あなた方にもそうであってほしいと願っています。

“Stay hungry. Stay foolish.”

どうもありがとう」

さいごに

もりひろ
もりひろ

いかがだったでしょうか?

ジョブズの言葉には重みがあります。

「禅」にも精通していたジョブズだからこそ、物事の本質を捉えたシンプルな言葉で非常に分かりやすいです。

  • 点と点をつなげること〜目の前のことに集中〜
  • 愛と喪失〜好きなことを見つける〜
  • 死〜時間は有限。他人の人生を生きて無駄にするな〜
  • Stay hungry. Stay foolish.

文字だけの紹介では物足りないと思いますので、YouTubeで動画も見ていただければと思います。

ジョブズの間の取り方や卒業生たちの反応など、臨場感が伝わって一層感動します。

YouTubeより

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もりひろ
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ジョブズといえば、聴衆を圧倒的に魅了するプレゼンが有名です。

特に、初代iPhoneを発表したプレゼンは鳥肌ものです。

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  • 分厚い本だが非常に分かりやすい
  • 本書の最後にスタンフォード大卒業式のスピーチについても、プレゼンスキルの観点から解説されている
  • ジョブズの名言がちりばめられている
もりひろ
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最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。ではまた。

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