読書をしていると、将来子供に読ませたいな〜と思う本に出会うことがあります。
自分も子供の頃に読んでおきたかった
自分の子供にはこんな考え方を身につけてほしい
生きにくいこんな世の中だからこそ、子供たちには自分らしく、力強く、豊かな心を持って育ってほしいと思います。
勉強に役立つとか、そういう目先のことではなく、大人になっても大切にしたい考え方が身につく良書をピックアップしました。
純真無垢な心で、スポンジのように吸収力の高い子供のうちに読んでほしい本を3冊紹介します。
モモ/ミヒャエル・エンデ
1冊目はミヒャエル・エンデの小説『モモ』です。
『モモ』は世界中で愛される不朽の名作です。
20世紀後半の最も注目すべき小説と評されている『モモ』。
大人になると気がつけば、「いつも忙しくて疲れてきっている」「日々の生活がつまらない」「何となく充実感がない」生活を送ってしまっていませんか?
その原因は、常に時間に追われ、自分の大切な時間を見失っているからです。
生きていくうえで大切なこと、それは時間を大切にすることです。
本書『モモ』では、時間を奪う敵役として「灰色の男たち」が登場し、主人公である少女モモが「灰色の男たち」に立ち向かいます。
モモvs灰色の男たちの手に汗握る展開も小説として十分に楽しめますが、「生きる意味や喜び」を気づかせてくれる言葉がたくさん散りばめられていることが、子供だけでなく大人にも愛されている理由だと思います。
時間とは、生きるということ、そのものです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。
本書より
人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。
時間どろぼうと,ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語.人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う,エンデの名作.
21世紀に生きる君たちへ/司馬遼太郎
2冊目は司馬遼太郎さんの『21世紀に生きる君たちへ』です。
僕の大好きな歴史小説家・司馬遼太郎さん。
特に好きな歴史小説は『峠」と『燃えよ剣』です。
どちらも、男としての生き様がかっこよすぎて惚れ惚れするストーリィです!!
歴史小説家として、日本人とは何か?を考え抜いた司馬遼太郎さんが晩年、執筆依頼を受けて小学6年生教科書向けに執筆したのが本書『21世紀に生きる君たちへ』です。
本書を執筆して7年後に亡くなったので、読者向けの遺言書的な位置付けの本書。
人間についてずっと考えてきた司馬遼太郎さんだからこそ辿り着いた「人間が生きていくうえで本当に大切にしなければならないこと」が書かれています。
400字原稿用紙たった10枚分の短い文章。無駄のない、考えられた名文。
これを読まずに21世紀は生きられません。
ゼッタイ子供に読ませます。
君たち。君たちはつねに晴れあがった空のように、たかだかとした心を持たねばならない。
本書より
ハイキュー!!(漫画)
ここにきて漫画の紹介です。
『ハイキュー!!』
少年ジャンプで2012年2月から連載をスタートし、累計発行部数が5000万部を突破した人気バレー漫画です。
アニメ化や映画化もされ聞いたことがある人が大部分ではないでしょうか?
2020年7月20日に8年半の連載を経て完結したハイキューは、コミックス全45巻という超大作となりました。
スポーツ物の少年漫画にありがちな非現実的な描写はほとんどなく、非常にリアルな描写であることが本作品の魅力です。
いろんなスポーツ漫画を見てきましたが、ここまでリアルなスポーツ漫画は珍しいと思います。
単なる青春漫画というだけでは「子供に読ませたい!」とは思いません。
本書は、心を動かされる名言が圧倒的に多いです。
誰にだって弱みやコンプレックスはあるものです。
でも、そういうマイナスな現実を真摯に受け止め、今自分が持っているものを最大限活かして夢や目標に向かって頑張る姿勢に感動されつつ、名言が加わることで、もう人生訓の宝庫のような漫画です。
“負け”は弱さの証明ですか? 君達にとって“負け”は試練なんじゃないですか? 地に這いつくばった後、また立って歩けるのかという 君達がそこの這いつくばったままならば それこそが弱さの証明です
烏野バレー部監督 武田一鉄
背中をそっと押してくれる、読んでいると自然に元気になる漫画です。
『生き方がラクになる『ハイキュー‼』の言葉―アドラー心理学で読み解き心を整える』という本も出ているくらいです。(この本も面白かった)
僕は漫画を読んで育ってきたので、自分の子供にもどんどん漫画を読ませたいです。
子供のためにも、子供に読んでほしい漫画が『ハイキュー』です。
漫画サイトでレンタルすると手軽に読めます!
さいごに
大人になっても大切にしたい考え方が身につく良書を3冊ピックアップしました。
最後に一つ。
やっぱり日本人なら自分の国の歴史「日本史」にも興味を持ってほしいと思っています。
歴史は現代を理解する助けになったり、グローバル化によりいろんな国籍や宗教観の人たちと関わることが多くなったことで、歴史を学びなおす社会人が増えています。
実際僕も、司馬遼太郎の小説を読んだり、「一度読んだら絶対に忘れない」シリーズを読みました。
僕は学生の頃、ただの暗記物の科目である日本史に苦手意識を持っていて大っ嫌いで全く勉強しなかったので少し後悔しています。
子供には小さいころから歴史に馴染んで苦手意識を持たないように、漫画版から触れてもらおうと思っての「マンガ日本の歴史」を買いました。
KADOKAWA、小学館、講談社、集英社など大手出版社がそれぞれ出していますので、どれを買えば良いのか迷うかもしれませんが、ま、どれも同じでしょ。たぶん。笑
僕は表紙の絵の好みでKADOKAWAに決めました。
内容的には全く後悔していないです。普通に面白いです。
ついでに世界史も。
最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。ではまた。
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