八木仁平『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を紹介します。
著者である八木仁平さんは年間200人のペースで「やりたいこと」を探すサポートをしています。
「これほどまでに体系的に自己理解メソッドを構築しているのがすごい」というのが本書を読んだ率直な感想です。
すごく分かりやすいですし、このメソッドを実践すれば誰でも確実に「本当にやりたいこと」が見つかると思います。
就活生や転職に興味がある人、第二の人生を考えている人にもオススメです。
星渉『神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り』とセットで読むと相乗効果が期待できそうです。
本書が言いたいことを簡潔に表現するならコレです。
好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと
「何か」をやりたいけど「何をしたいのか」自分でもよくわからない迷える子羊ちゃん状態のサラリィマンこそ読むべき1冊です。
読書で得た知識を自分の血肉とするために、樺沢紫苑さんの『アウトプット大全』『行動最適化大全』の実践として、3つの切り口でレビューします!
「3つの気づき」…今まで知らなかったこと、心を動かされたこと
「3つのToDo」…すぐに実践しよう、今日から取り入れよう
「3つの名言」…最も心に響いた一文
3つの気づき
好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと
好きなこと(情熱)、得意なこと(才能)、大事なこと(価値観)の3つが重なり合った部分が「本当にやりたいこと」になります。
非常にシンプル!!
3つの中で特に重要なのは「大事なこと=価値観」です。
つまり、自分は何のために生きるのか?という人生の目的になります。
「自分のやりたいことは何だろうなぁ」と漠然と考えても、いつまでも見つからないわけですね。
万年自分探しはそろそろ卒業しないといけません。
大事なこと(価値観)は人生の方向性
「大事なこと(価値観)」と「目標」は同じようで違います。
大事なこと(価値観)=ずっと進み続ける人生の方向性
目標=その道の途中にあるチェックポイント
混同しないように注意しましょう。
「大事なこと(価値観)」を見つけることが大切になりますが、ここで注意したいのは「他人の価値観」に流されていないか?という視点です。
奴隷になるな!!
僕が尊敬するスティーブ・ジョブズも「他人の人生を生きて無駄にするな」というメッセージを残しています。
なぜ仕事をするのか?にどう答えるか
「なぜ仕事をするのか?」→「大事なこと(価値観)」で答える
「何の仕事をするのか?」→「好きなこと」で答える
「どうやって仕事をするのか?」→「得意なこと」で答える
あなたは即答できますか?
3つのToDo
「長所」を尖らせて代わりのない存在になる
サラリィマンは所詮、企業の歯車の一つです。
定期的に異動があることから分かるように、誰でも代替が可能な仕事を、みんなで協力しながらやっています。
今、目の前にある仕事は別に僕じゃないといけないわけでは無いんですよね。
たまに虚しくなります。
短所を克服して平凡なサラリィマンになるのではなく、長所を尖らせて代えの効かないサラリィマンを目指したいです。
自分の長所を見つけ出す
長所を尖らせるためにはまず、自分の長所を見つけなくてはなりません。
本書の自己理解メソッドを十分に活用し、定期的に自分を見つめていきたいです。
まずは、僕が習慣にしているモーニングページの中で、毎日1つは自分の長所を書き連ねていこうと思います。
モーニングページとは、ベストセラーとなった『ずっとやりたかったことを、やりなさい』(ジュリア・キャメロン)という本の中で紹介されているワークのひとつ。
“毎日、自分のためだけに朝一番に行うライティング”のこと。
A4ノート3ページをひたすら「書く」。
「書く」ことで、創造性を育み、自分のやりたかったことが見つかったり、夢の実現に貢献。
自分の価値観を見つけ出す
僕の人生のゴールは何なのか?
自分は生きていくうえで何を大切にしたいのか?
意外と答えられないものです。
自分の長所を見つけ出す作業と一緒に探っていきたいと思います。
3つの名言
自分を変える努力はおしまいにして、自分を活かす努力を始めましょう。
本書より
「努力」は「夢中」に勝てません。
本書より
自分の短所を埋めて無個性になる道を選びますか?それとも、今日から自分の長所を尖らせて、代わりのいない存在になる道を選びますか?
本書より
さいごに
本書の自己理解メソッドに従ってワークに取り組めば、誰でも「本当に自分のやりたいこと」が見つけられるはずです。
時間はかかりますが、一度は試してみたい1冊です。
人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである。弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。強みに集中し、卓越した成果をあげよ。
『【エッセンシャル版】マネジメント』ピーター・F・ドラッカー
最後までお読みいただきありがとうございました。ではまた。
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